こたつの日記

韓国ドラマを見たり、マッチングアプリをしている

コロナ予言ドラマと話題の「アウトブレイク」を見ました

久しぶりに、韓国ドラマ以外の海外ドラマを鑑賞。

知人に面白かったよとおすすめされた「アウトブレイク」です。コロナウイルスを題材としたドラマで、2020年1月~3月に放送され、撮影は2019年だそうです。

 

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新型コロナウイルスCOVID-19がパンデミックを起こした2020年の出来事とそっくりで、まるで追体験をしているようでした。感染症の流行で起こりうることは予測できるのに、それでも大衆をうまく扇動することは難しいのだなと思わされました。

 

以下、ネタバレありの感想です。

 

最初は、イヌイット(カナダに住む先住民)出身のホームレスが路上で亡くなったことから感染症の存在が発覚します。ストーリーの初めから、老父が飼育しているフェレット感染症の発生源ではないかという描写は多くあるものの、感染症担当者たちはなかなか感染源にたどり着くことはできません。

不運にもイヌイットで最初に発見されたため、イヌイット差別が始まります。COVA(アメリカのコロナウイルスという意味だそう)という症名が名付けられるも、イヌイットウイルスと呼ばれてしまうのです。また、発症者が出た州の在住者が遠出した際にも差別を受けています。2020年の現実世界でも、中国ウイルスと揶揄されたり、アジア人が他地域で差別を受けるという同様のことが起こっています。

また、ウイルスの危険性が人々に認識される前は、なかなか感染症担当者の忠告が世間の人々に認知されません。自宅待機を命じられていても、息子に会うために病院に侵入する親や、マスクをせずに出歩くなど。今ならばマスクが感染対策に大きな役割があると認識されていますが、ドラマ内では息が苦しいと外す人さえいます。また、逆に以上に警戒心が強くなり、マスクをしていない人に暴行をする人も。これもまた、たまにニュースで見かける残念な出来事ですよね。

マスクの転売もされています。むしろ悪質で、看護師が病院から医療用マスクを盗難、足がつかないよう、1枚20~25ドルで手売りをしています。N95マスクとはいえ、1枚25ドル(日本円なら3000円弱くらい?)は高額すぎますよね。しかも、医療用マスクだからといって本来ならば使い捨てのマスクを3000円で転売って。。。悪質すぎます。

 

今ならば、あー、それは感染を招く行動だ、と認識して見ることができますが、コロナ流行以前は平気でやっていたことがたくさん描写されます。それだからこそ、面白味に少し欠けるような気もしますが、まさに2020年の追体験でした。

幸い、ドラマ内ではケベック州内でパンデミックを抑え込むことに成功し、わずか150日足らずで感染拡大は終息を迎えます。2020年を経験、今なお経験を続けている私たちからすれば、本当にドラマ内で完結できるの?シーズン2がないと終わらなくない?という物足りなさです。

 

開発中の新薬が幸いにも、COVAに効果があり、すぐに現場投入できたことも、ドラマだなぁという印象。ドラマだな、うらやましいな。。。

 

あと、コロナウイルスは関係ないのですが、主人公のアンヌ=マリー・ルクレール博士の私生活に触れると、少し文化の違い?価値観の違い?を感じました。彼女の夫が不倫をし、別れることになるのですが、彼女の娘は全く父親を非難せず、むしろ不倫相手とも仲良くなるのです。アンヌに親として問題があれば納得がいくのですが、そういうわけでもなさそう。アンヌ自身も、娘が不倫相手と仲良くすることについては特に問題視していません。あまり気分は良くないのだろうけど、とはいえ娘の行動を制限もしていない。個人として尊重してるということでしょうか?娘は父親の選択を、母親は娘の選択を。

普段見ている韓国ドラマや、また日本でよく聞く話では、不倫をした親は子供からも非難されるイメージです。

せっかく世界中の作品が見れるのだから、たまには日本や韓国以外の作品を見ると、違った価値観や文化を知ることができていいのかも?と思いました。

 

 

今週のお題「おうち時間2021」